疲労回復に甘酒は効果あり?知らなきゃマズイ疲労の原因
「甘酒には疲労回復の効果があると聞いたけど、実際はどうなんだろう?」と疑問に思っていませんか?
確かに甘酒には三大栄養素の炭水化物、たんぱく質、脂質がバランスよく含まれていて、栄養補給には最適です。
ですが、現代人の疲労は栄養不足が原因ではないとも言われています。実際のところはどうなんでしょう?
そこで今回は「甘酒の疲労回復効果」について調べてみました。
甘酒とは
甘酒の起源は中国です。
日本では「日本書記」に甘酒のルーツとなるものの記述が残っているのだそうです。
江戸時代は夏バテ予防に甘酒がいいとされ、夏の飲み物として飲まれていた、伝統的な発酵食品です。
甘酒はもち米を「米麹」もしくは「酒かす」などで発酵させて作ります。
主な栄養素はビタミンB群、アミノ酸、ブドウ糖、オリゴ糖で栄養が豊富なことから、『飲む点滴』と言われています。
甘酒には2種類ある
甘酒に主に「酒かすで作る甘酒」と「米麹で作る甘酒」の2種類があり、アルコールの有無などに違いがあります。
※ 酒かすと米麹をブレンドして作る甘酒もあり。
米麹で作る甘酒
カロリーは、おおよそ100mlあたり81Kcal。
・もともと甘い
・アルコール・・・・・無
・砂糖・塩・・・・・無
酒かすで作る甘酒
カロリーは、砂糖が加えられる分、米麹で作る甘酒より多め。微量のアルコールが含まれます(1%未満)。
・甘くない
・アルコール・・・・・有
・砂糖・塩・・・・・有
甘酒の主な成分
甘酒の主な成分は以下の通りです。
ビタミンB群
甘酒にはビタミンB1、B2、B6やナイアシン・葉酸などの水溶性ビタミンが多く含まれます。
ビタミンB1はエネルギーの代謝を促し疲労回復を助け、ビタミンB2は脂肪をエネルギーに変えます。
ビタミンB6はアミノ酸の代謝に関わり、たんぱく質の再合成を補助します。
アミノ酸
アミノ酸は20種類ありますが、体内で合成されないため、食物から摂取しなければならない必須アミノ酸は9種類。
甘酒には、リジン、トリプトファン、ロイシンなどの必須アミノ酸が全て含まれています。
肝機能をサポートし、貧血改善も促します。
その他
米麹で使った甘酒にはジペプチドやオリゴ糖、抗酸化作用のあるエルゴチオネインなども含まれます。
甘酒の疲労回復効果
現代は飽食の時代で普通の食生活を送っていれば、栄養不足による疲労は起こらないと言われています。
ですが、食欲不振で食べ物から十分な栄養が摂れていない場合は甘酒によって疲労が軽減される効果はあるでしょう。
江戸時代には夏バテ予防に甘酒が飲まれていたそうですが、栄養不足による疲労が深刻だったため、手軽に栄養補給ができる甘酒が重宝されたのでしょう。
ですから、食事からきちんと栄養が摂れている場合には甘酒を飲んでも疲労は回復しないでしょう。
現代人の疲労は栄養不足が原因ではない!
最新の研究によると、現代人の疲労は栄養不足が原因で起こるのではないことが分かりました。
疲労の主な原因は活性酸素による酸化ストレスです。
私たち人間は空気中の酸素を吸って生きています。
体内に取り込まれた酸素は全身の細胞に運ばれ、その後栄養を燃やしてエネルギーを作ります。
その時に産み出されるのが、活性酸素です。
それ以外にも過剰なアルコール摂取、喫煙、紫外線、ストレス、運動などによっても活性酸素は発生します。
なんと、夏に熱いと感じるだけでも活性酸素が発生するんです。
活性酸素は、私たちの細胞の中にある大切なたんぱく質、細胞膜の成分などを酸化(錆びつき)させ、細胞自体に障害を与えます。
睡眠などで細胞の修復はできますが、いったん溜まると細胞のサビは増える一方です。
例えば、休憩や睡眠をとることで活性酸素を減らしサビた細胞を修復できる間はいいですが、修復エネルギーが足りないと、サビた細胞に活性酸素が溜まり続けます。
そして、細胞自体が障害を起こしていき、疲労が発生するんです。
現代人の疲労回復に最も効果的なのは?
2003年から産官学連携の総研究費15億円を投じた「抗疲労プロジェクト」がスタートし、疲労回復に効果的な食品成分の研究が進められました。
23種類の食品成分を調べたところ、最も疲労回復に効果があるというエビデンス(科学的実証)が得られたのはイミダゾールジペプチドという食品成分でした。
イミダゾールジペプチドには現代人の疲労の原因・活性酸素に非常働いて、消去する力があるのだそうです。
例えば、渡り鳥の胸の肉。何万キロも飛ぶ渡り鳥の胸筋(羽を動かす筋肉)にイミダゾールジペプチドが多く含まれています。
もう一つはマグロやカツオのような長い間泳ぎ続けるような魚の筋肉にも多く含まれています。
渡り鳥や回遊魚はオーバーワークをしながらでも活性酸素を消去する力が強いので、ずっと飛び続けたり、泳ぎ続けたりできるんですね。
ですから、栄養は十分摂っているのに疲労が溜まってしまっているという場合は、甘酒ではなく、イミダゾールジペプチドが多く含まれる食材を摂るようにしましょう。
ニワトリは今では飛ぶことができませんが、遺伝的に胸肉にイミダゾールジペプチドを豊富に含んでいます。
鶏のむね肉なら1日100g、マグロやカツオなら1日150g摂るのが疲労回復に効果的です。
現代人の疲労を救う!疲労軽減ドリンク
食事からイミダゾールジペプチドを摂ることは可能ですが、毎日鶏の胸肉やカツオ・マグロを食べ続けるのはちょっと・・・。」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方は手軽にイミダゾールジペプチドが摂れる「イミダペプチドドリンク」がオススメです。
1本30ml中に1日の推奨摂取量200mgのイミダゾールジペプチドが入っています。
これなら無理なく続けられるでしょう。
今なら、10本980円(税込・送料無料)でお試し可能なので、興味のある方は一度飲んでみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「甘酒の疲労回復効果」についてお伝えしました。
甘酒は食欲不振で食事から十分に栄養が摂れない場合に起こる疲労には効果があると思われます。
ですが、現代人の疲労の多くは栄養不足が原因ではなく、活性酸素による酸化ストレスが原因で起こっています。
そこを勘違いしなことが疲労を回復させるためには重要です。